眠れない夜のララバイ 

誰もが自分を愛し、他者とも上手くいき、楽しく暮らすことを目指す、お婆さんのブログです

命より大切なものがある

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命は、とても大切です。
かけがえの無いものです。


自分の命も他者の命も大事にしなければいけない、というのは自明の理です。

 

しかし、命よりも大切なものがあると私は考えています。

 

それは

  • 命より大切な、実現したい事があるとき
  • 人としての尊厳を守りたいとき

 の2つです。

 

 

この度、妹が入院して手術を受け、命に関わる状況を脱することができました。

 

無事、退院できたのですが、仕事をすぐに辞めるであろうと考えていた私の期待を裏切り、妹はすぐに仕事に復帰しました。

 

3月までで区切りが付けられるから、それまでは続ける、との固い意志でした。

 

昔の私なら、心配のあまりに強い口調で

「(あなたは)すぐにでも辞めた方がいい。辞めなきゃダメ」

と、境界線を越えて妹の領分に入り込み、口うるさく干渉したに違いないのですが

 

今は、これは妹の問題であり
妹に決定権も責任もあることを理解しているので

 

「(私は)仕事は負担をかけると思うから、なるべく早く辞めた方がいいと思うし、すぐにでも辞めてほしいよ」

 

と自分の気持ちを伝えたのみでした。
妹は

 「ありがとう。私ももう仕事はやめた方がいいと思った。でも、3月まではどうしてもやりたいの」

 と、答えました。

 

 私が妹のことを心配するのは勝手であり、私の心配を解消するために妹が自分の生き方を変える義務も必要も、ありません。

 

それに、正直に胸の内を探(さぐ)れば、私は妹の体自体もですが、妹を亡くす自分の寂しさを心配している所もあります。

 

 

すぐに仕事を辞めてほしいと望むのも私の勝手な意見であり、妹には私を含めて、他者の期待に応える義務も必要も、全くありません。

 

 

私は妹に限らず、人生というものは誰もが

「自分の考えで自分自身を生きられること」

が一番うれしく、幸せなことだと思っているので、

 

 妹が生きがいとしてきた仕事が、3月まで無事に続けられ、無事に終わることができますように、と祈るばかりです。

 


次に、人としての尊厳を守りたいとき。

これは、「延命治療」に関してです。

延命治療 - 快復の見込みがなく死期の迫った患者に、人工呼吸器や心肺蘇生装置を着けたり、点滴で栄養補給をしたりなどして生命を維持するだけの治療。  (デジタル大辞泉)

 「延命治療」は「治療」と名が付いていますが、本来の「治療」の意味【手当てなどをして病気、ケガを直すこと】(岩波国語辞典第六販) は、ありません。


「直す」ためのものではなく、単に「命を引き延ばす」処置にすぎません。


ですから、誤解を招いて家族に期待を持たせないためにも「延命治療」という言い方はやめて、「延命処置」「延命措置」と変えたほうが良いと私は考えています。

 

 

その延命のために行われる処置は多岐(たき)にわたりますが、
人工呼吸器と、栄養・水分補給について記します。

人工呼吸器
自分の力で呼吸ができないときに使用する機械です。
人工呼吸器を使用するときは、管を口から気管まで挿入(挿管)する必要があります。
人工呼吸器の使用を一度開始すると、呼吸状態が改善するまで
器械を外すことは困難になります。

 

高カロリー輸液(ゆえき)
普通の点滴の静脈よりも太い静脈(中心静脈)を使って、十分な水分・栄養補給をして長期間生きることを可能にする点滴治療です。

 

胃瘻 (いろう)
体外から直接、胃に水分・栄養を入れるために皮膚と胃に通した穴(瘻孔)のことです。胃瘻を使った経管栄養によって、長期間の十分な水分・栄養補給が可能になります。

 

高カロリー輸液や経管栄養によって栄養補給と水分補給を行えば、口から食べなくても、時には年単位で生きることもあります。
栄養補給なしで水分補給だけなら、およそ数週間単位で生きることができます。水分補給もないと数日単位になります。

 

(聖路加国際病院「私のリビングウィル」より)
http://hospital.luke.ac.jp/about/images/livingwill.pdf

 ご家族は、大事な人が少しでも長生きできるならと「延命治療」がどのようなものかよくわからないまま始めてしまったり、医師から「このままだと亡くなりますが、○○をしますか」と言われ、それが「延命治療」だと知らされないままに始めてしまったりすることもあるようです。

 

 しばらくして「こんなはずではなかった」と後悔されることも。

 

しかし、中止を申し出ても「中止=死」なので、いったん始めてしまうと、中止は難しいです。

 

 「延命治療」を受けないためには「リビングウィル」という書類を事前に作成しておくことが有効となります。

・・(略)・・たとえ見かねた家族が延命治療の中止を希望しても、医療側としても簡単に実行はできませんし、警察の取り調べを受けることにもなりかねません。

 

 無意味な延命治療を止めることのできる唯一の方法は、患者さん自身が延命治療の中止を希望され、その意思を表明されている場合です。
といっても、終末期の患者さんは、意識がなくなったり、朦朧(もうろう)としているのが普通ですから、そのような意思を表明することはできません。

リビング・ウィル(終末期の医療・ケアについての意思表明書)とは、このような場合に備えて、意識もあり理性的判断ができる内に、終末期において自分がして欲しい、あるいは、して欲しくない医療・ケアに関しての意思を表明しておく書類です。

 

 (「リビング・ウィルと事前指示書ー書き方と例文ー」より)
http://square.umin.ac.jp/~liv-will/index.html

 

「リビングウィル」の例文です。コピーして使えます。(私もこれを使っています) 

    http://square.umin.ac.jp/~liv-will/reibun1.pdf

 

  誤解のないように注意していただきたいのは、延命治療で行われるどの処置も、終末期に行われるのでなければ、有効な治療法になるという点です。

 


私は命の長さを引き延ばすために、機械やチューブに繋(つな)がれて人生の最期(さいご)を迎えたくないと思っています。

 

私は「延命治療」というものは、人としての尊厳(そんげん)を損(そこ)なうものだと思っています。

 

私は自分らしい最期(さいご)を迎えたいので「リビングウィル」を書いて、わかりやすい場所に置いています。

 

法的な拘束力はありませんが、書いた物があると意思を尊重されるようです。

 

家族が了解していれば、なお望ましいです。

 

実は、 親の「延命治療」については、家族で意見が分かれました。

 親自身は「機械や管(くだ)を付けて苦しい思いをするのはゴメンだ」と初めから拒否の考えでしたが、妹は

「親には1日でも1時間でも長く生きていてほしい」

からと「延命治療」賛成の立場でした。

 

話し合ったり、近しい人たちが亡くなる経験も何度かして、妹の考えも変わったようでした。

親の意思も尊重し、妹自身も「リビングウィル」を書いたそうです。

 

 

最後に本をご紹介します。

 この本の内容の一部には賛成できませんが、とても参考になりました。 

 

 

それでは今夜はこれにて、、、

今夜もあなたに Good Night !