眠れない夜のララバイ 

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助けを求めたホームレスの人を断った対応について思う

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3日前、台風19号が猛威をふるい、甚大な被害をもたらしました。

台風当日も、ニュースでは人命を守ることを一番に考えて、早めに避難するようにと繰り返し呼びかけていました。

ところが、自主避難所に身を寄せようとしたホームレスの人たちの利用を断って、中に入れなかった自治体があったことが判明しました。

 東京都台東区の対応でした。

 

台東区によると、台風が首都圏を直撃した12日、区立小学校に避難しようとした2人が「住所がない」と答えたため、「区民を対象としており、それ以外の人は受け入れない」と利用を断った。

       2019.10.15 yahooニュース 「共同通信」

 

なぜ、このような対応を行政がとるのか、にわかには信じられず、本当のことであるとわかったとき、暗澹(あんたん)たる気持ちになりました。

勇気をふりしぼって助けを求めて来られたであろうに、強い風雨のなか、門前払いされたお二人の気持ちを考えると言葉になりません。

 

 意外にも、この対応に対し、支持する人の多いことにも驚かされました。

「人道的には入れたほうがいいだろうが、匂(にお)のは困る」

という意見が、ネットでは大勢のようでした。

 

 

  もし、海で遭難(そうなん)して小舟で漂っていた時、外国船が通りかかったとします

助けてほしいと頼んだら

「我が国に住所がないなら救助できません」と言われるでしょうか?

あるいは、

「この船は我が国の国民の税金で造られたので、税金を払っていない他の国の人は乗せられません」と言われるでしょうか?

 そこへ、何か月も漂流していた別の船が助けを求めてきたとしたら、「あなたは匂(にお)うので救助できません」と言われるでしょうか?

 

 

いろいろ意見はあると思います。

しかし命にかかわる災害が予想されるときに、

人が人を助けなくてどうするのか

と思います。

 

 

 匂いのことは報道されていないようですが、もし気になるような状況であったならば、避難所は小学校だったとのことですから、いくらでも対処する方法はあったでしょうに。

 

 

私は今まで、近くで接したことのあるホームレスの方たちの匂いが気になったことはありません。

 

「ビッグイシュー」という雑誌を街角で高く掲げて売っている方々です。

 

 「ビッグイシュー」については抜粋(ばっすい)してみます。

 

「ビッグイシュー日本」 https://www.bigissue.jp/about/

ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。

 

最も解決が難しいと思われていたホームレス問題ですが、野宿をしているホームレスの人でも6割は働いており、3割の人は働いて自立したいと思っています。ビッグイシュー販売者となった人は1冊350円の雑誌を売れば、半分以上の180円を収入とできる、ビジネスパートナー、代理店主、自営業者となります。
現在、114人が販売、これまでの登録者数は延1,837人、卒業者は200人となっています。また、スタッフは29人(フル12人、パート8人)となっています。(18年8月末)

 

ビッグイシュー販売者には、制服、マニュアルはありません。マニュアルではない自然な心を込めた「ありがとう」がさわやかな街角コミュニティをつくっている、といわれています。また、販売者の姿に励まされる、という声もよく寄せられます。
また、創刊10周年にはその当時の販売者自らが話し合って「販売の心得」を作りました。

 

 <販売の心得>

私たちは住む家を失ってしまいましたが、ビッグイシューを販売することで、もう一度立ち上がって、住居を借りて、就業し、自立できるようにがんばっています。

私たち販売者は応援してくださるお客さまの期待と信頼にこたえるよう、以下の7ヵ条を心がけて仕事(販売)をします。

 

1.自分で販売時間を決め、その時間には必ず販売します。
2.お客さまに気持ちよく買っていただけるよう、いつも身だしなみをととのえます。
3.自分の売り場を大切にします。このため、売り場のごみ拾いや、周辺で仕事をする方々とお互い心地よく仕事ができるように努めます。
4.お客さまへは心をこめて接客し、道行く人へは朝夕のあいさつや会釈などをします。
5.半歩先の販売や仕事の目標を自分で決めて、もつようにします。
6.いつも街角で働く者として、必要に応じて道案内や身体の不自由な人の手助けをするなど、町を居心地よくするよう努力します。
7.路上は人々が出会う公共空間。さわやかな街角の風景となれるよう、誇りをもって仕事をします。
※「販売の心得」については創刊10周年記念の222号「今月の人」で取り上げています。

 

 また、どうしてホームレスになってしまったのか、について、「特定非営利活動法人 TENOHASI」に、いくつかの実例が出ています。 

☆派遣で働いていたけれど、解雇され、次の仕事も見つからなくて最初はネットカフェ暮らし、そのお金もつきて野宿になりました(40代男性)

 

☆建築現場のとび職として働いていたけれど、怪我(けが)をして働けなくなりました。ほかの現場仕事を探したけれど不景気で雇ってくれるところがなく、路上生活になりました(60代男性)

 

☆10年以上、同じ飲食店で働いていて、このままずっと働けると思っていました。しかし不景気で店がつぶれ、ほかに雇ってくれる店もなく、アパートの家賃が払えなくなって路上生活になりました(40代男性)

 

☆家が貧しくて高校を中退して上京。正社員になりたかったけれどもどこも雇ってくれず、アルバイトを転々としているうちに病気になってアパートの家賃を払えなくなり、「ホームレス」になりました(30代男性)

 

☆公務員でした。投資に失敗して借金を返せなくなり、公金に手を出して逮捕。家族とは縁を切られ、出所後、「ホームレス」になりました(50代男性)

 

☆年金でアパートを借りて生活していました。しかし認知症になって入院中にアパートの契約を解除されてしまい、年金の通帳は親族が握っているので帰るところがなくなり、野宿になりました(70代男性)

 

☆家族を介護して生活が困窮しました。公営住宅で両親の介護をしていましたが医療費が足りず借金を負ってしまい、両親の死後、家賃が払えなくなって強制退去になりました。そのときに役所に相談しても何もしてくれませんでした(60代男性)

 

 「特定非営利活動法人 TENOHASI」 https://tenohasi.org/homeless/what/

ほかにも、障がいなどが原因となっていることもあるようです。

 

何とか生活がまわっているときには良いのですが、助けを必要とする状況に陥る可能性は誰にでもあります。

 

 

そういう時のために行政があり、社会福祉があるのでしょうが、、、、。

 

 

本当に困っているとき「助けてほしい」と言えば、助けてもらえる、当たり前の世の中にしていきたいと思います。

 

そして、そういう政治を行ってほしいと、強く願います。

 

 

 

 

それでは今夜はこれにて、、、

今夜もあなたに Good Night !